先日、我が家に詐欺電話がかかってきました。ちょうど荷物の受け取り予定があった日で、見慣れない携帯番号から着信があり、「配達員さんかな」と思ってつい出てしまったんです。普段なら知らない番号は絶対に取らないのに、油断していました。
電話に出ると、女性の声で「げんまいちゃさんですか。福岡県警です、出頭してください」という内容の、警察を騙る詐欺電話でした。すぐに詐欺だと気づいたものの、こちらの苗字まで把握していて、ヒヤッとしました。

げんまいちゃさんですか。福岡県警です。◯◯の件で福岡県警まで出頭してください

そういう要件なら結構ですぅー(電話ブチッ)
「詐欺電話なんて、かかってきたって大丈夫」——恥ずかしながら、この電話がかかってくるまではそう思っていました。
今回はすぐに気づいて対応できましたが、正直ものすごく不愉快でした。
名字を知られていたのも気持ちが悪い。
二度とこんな電話もらいたくない。
この経験をきっかけに、家族全員の詐欺対策を本気で見直すことにしました。
調べてわかったこと:警察庁も動き出していた
対策を探るうちに知ったのが、2026年3月から警察庁が「特殊詐欺対策に有効」と認定した民間アプリを国民に推奨する制度を始めたというニュースでした。国が特定の民間アプリにお墨付きを出すのは異例で、被害が深刻であることを示しています。警察庁のデータでは、2025年の特殊詐欺の被害総額は年間約1414億円を超え、被害者は高齢者だけでなく20〜30代にも広がっているとされています。

「警察です。出頭して」なんて電話口で言われたら、若い頃の自分ならあっさり騙される自信があるわ…(怖)
そこで、私たちの家族でも「親世代」と「子ども世代」それぞれの対策を調べ、実際に試してみることにしました。
警察庁認定の詐欺対策アプリを入れる
2026年3月、警察庁の推奨制度の第1弾として認定されたのは以下の2本です。
- 詐欺対策 by NTTタウンページ(NTTタウンページ×トビラシステムズ):特殊詐欺に使われた電話番号からの着信を自動でブロックし、約500万件の事業者データベースをもとに、知らない番号でも会社名を表示します。
- トレンドマイクロ 詐欺バスター Lite:発信・着信時に詐欺の疑いがある番号を検知して警告表示。設定次第で自動着信拒否も可能です。
どちらも無料で、警察庁の特設ページ(警察庁推奨アプリ)からダウンロードできます。「詐欺対策 by NTTタウンページ」は提供開始から100日ほどで累計100万ダウンロードを突破したということで、関心の高さがうかがえます。
実際に自分のスマホにこのアプリを入れてみました。ダウンロードから設定完了まで5分もかからず、拍子抜けするくらい簡単でした。
帰省したタイミングで親のスマホにもダウンロードを勧めようと思っています。
アプリを入れただけで安心せず、「情報提供」までセットで
今回のように、すでにかかってきてしまった詐欺電話をアプリが遡ってブロックしてくれるわけではありません。ただ、自分が情報提供することで、次に同じ番号からかかってきた人には警告が表示されるようになる可能性があります。「かかってきたら終わり」ではなく「かかってきたら報告する」まで含めて、家族・周りの人を守る一歩になると感じました。

先日受けた詐欺電話の番号も、アプリの中の「情報提供する」というボタンから報告しておきました。ご報告の種別(詐欺(振り込め詐欺・還付金など)/勧誘電話 等)と電話番号、コメント欄に状況を書いて送信するだけで、迷惑電話・詐欺電話フィルターのデータベースの精度向上に協力できる仕組みになっていました。

「電話に出る前」にブロックしてくれるのがポイント!今回は事後報告する形になりましたが、次に同じ電話番号からかかってきた人には、この情報提供がきっと役に立つはず!
もう1つの備え:着信拒否・発信者識別アプリ「電話帳ナビ」も併用


警察庁推奨アプリとは別に、わが家では「電話帳ナビ」という着信拒否・発信者識別アプリも入れました。
設定画面を見ると、「詐欺対策」「電話帳ナビ パート1〜7」「電話帳ナビ 迷惑電話情報」「電話帳ナビ ユーザー拒否」など、複数の発信者識別リストをオン・オフできるようになっていて、それぞれオンにしておくと複数の情報源をもとに迷惑電話・詐欺電話を判定してくれる仕組みのようです。
電話番号の判定精度を高めるための自動更新機能もあり、バックグラウンドで起動させておくことでデータベースが随時アップデートされます。1本のアプリに任せきりにせず、こうした着信拒否・発信者識別アプリを組み合わせておくと、片方が見逃しても、もう片方が拾ってくれる可能性が上がるので、安心感が増す気がしています。

アプリ2本使いって一見面倒ですが、「片方がすり抜けても、もう片方が気づいてくれるかも」と思うと、地味に心強いです
実際、この記事を書いている最中にも、電話帳ナビの効果を体感する場面がありました。見慣れない携帯番号から着信があった際、着信画面に「⚠️住宅調査【注意】/電話帳ナビによって確認済み」という警告がその場で表示されたのです。

無料プランでも、電話に出る前にこうした注意喚起が出るので、少なくとも「知らない番号だし、この表示があるなら出ない」という判断がしやすくなります(有料プランにすると、この手の番号を自動でブロックしてくれる機能もあるようです)。

「出る前に警告が出る」だけで、こんなに安心感が違うのかと実感しました。無料プランでもこれなら十分心強いです
実家の固定電話も忘れずに(国際電話番号を止める)
スマホだけでなく、実家の固定電話の対策も重要です。警察庁のデータによれば、特殊詐欺に使われた電話番号の約75%が国際電話番号です。犯人グループが足をつきにくくするために海外の番号を使っています。
海外に親戚や取引先がない家庭であれば、「国際電話不取扱受付センター」に申し込むことで、固定電話への国際電話の着信そのものを無料で止めることができます。
NTT東西・KDDI・ソフトバンクなど通信各社が共同で行っている公式サービスで、Web(kokusai-teishi.com)・電話(0120-210364)・郵送のいずれからでも申し込めます(対象は03・06など10桁の固定電話。携帯電話・050のIP電話は対象外です)。
子どものスマホに入れておきたい仕組み(フィルタリング・ファミリーリンク)。いずれスマホを持たせる時には、まずはフィルタリングを設定してから始めたいと思います。
番外編:詐欺とまでは言えないけど、地味に「いらないもの」を遠ざける工夫
ここまでは明確な「詐欺」の話でしたが、ついでに見直したのが、詐欺とまでは言い切れないものの「確実に要らない」ものを遠ざける工夫です。
- YouTube Premiumに加入する:月額料金はかかりますが、動画広告がすべてカットされます。広告の中には「今だけ〇〇円」「当選しました」といった詐欺まがい・釣り広告も紛れ込んでいるので、そもそも広告を見ない環境を作ってしまうのも一つの防御策になります。
- 「チラシ・セールスお断り」ステッカーをポストに貼る:不要なポスティングを減らせます。中には個人情報を書かせる怪しい懸賞チラシや、しつこい訪問販売のきっかけになるようなものも紛れているので、そもそも受け取らない仕組みにしておくと安心です。

詐欺とまでは言えなくても、「要らないもの」をあらかじめブロックしておくのは、結果的に怪しいものに触れる機会そのものを減らすことに繋がる気がします
今日からできること
- 自分のスマホに警察庁推奨アプリ(詐欺対策 by NTTタウンページ/トレンドマイクロ 詐欺バスター Lite)を入れる
- 電話帳ナビなどの着信拒否・発信者識別アプリも併用し、複数の情報源で判定してもらう
- 親に電話して、同じアプリを入れてもらう(できれば設定まで手伝う)
- 実家の固定電話に国際電話がかかってくるか確認し、不要なら「国際電話不取扱受付センター」で着信停止を申し込む
- 詐欺電話がかかってきたら、様子を見ずにアプリの「情報提供」機能から報告し、次の被害を防ぐデータベースに協力する
まとめ
お金を「貯める」「増やす」ことに目が向きがちですが、詐欺で一気に失ってしまえば意味がありません。しかも今回の対策は無料で、始めるのに5分もかかりません。
そして、アプリを入れて終わりではなく「かかってきたら報告する」まで含めて習慣にしておくことが、次の誰かを守ることにもつながると、実体験を通じて実感しました。
